不要な銀行口座を解約してお金の管理をシンプルに


断捨離と言えば服や雑貨の断捨離を思い浮かべがちですが、銀行口座や保険の断捨離も時には必要です。


筆者は、現在お金まわりをすっきりシンプルにすべく口座関係の見直しに取り組み中です。先日、貯蓄型保険を解約し、解約返戻金の一部を新NISAへと移しました。


今回は、使っていなかった銀行口座をひとつ解約。


口座の解約と言えば、窓口に行って書類を書いてハンコを押して…というイメージでしたが、ネットが発達した現在は、ネットで完結できるようになっていたことにちょっと感動。


今回は、子ども名義のUFJ口座を解約して、筆者のUFJ口座に統一した経緯を書きたいと思います。
ちなみに今回解約したものは、贈与税基礎控除額110万円以内の口座となります。

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こどもの銀行口座を解約しようと思った理由

理由その1 時代の変化

2022年4月から高校で金融教育が義務化され、資産形成の授業がスタートしています。

少子高齢化により、多くの人が老後に公的年金だけで生活するのは難しいと考えています。そのうえ預貯金だけではお金はほとんど増えないため、運用による効率的な資産形成を身につける必要があるとの国からのメッセージなのでしょう。

筆者世代は、貯金をして銀行口座に貯めることが一般的でしたが、これからは証券口座を持ってお金を運用することが常識になりつつあるのかもしれません。

理由その2 新NISAがスタートしたため

理由1で述べたように、銀行口座ではお金はほとんど増えません。2024年から新NISAがはじまったこともあり、この口座のお金をいったん親のNISA口座に入れておけば、子どもが自分でNISA口座を開いた時に渡すこともできると考えました。

理由その3 こども名義の口座はこどもが成人したらどうなる問題

こども名義の口座は、本人が18歳を迎えて成人となったらその子の口座になります。一般的には親が窓口で出金する場合や口座を解約する場合は、本人の委任状が必要になることも。

子ども名義の口座の管理は、遅くとも子どもが成人するタイミングでどうするのか、見直すことが必要かもしれません。筆者は、こどもが成人する前に解約する選択をしました。

また、今後自分で銀行口座を作る機会が出てきたときに、自ら口座を作る経験をうばってしまうことにもなるかもしれないと思ったことも理由のひとつです。


解約手順

子口座のお金を親口座に移し残高をゼロにした後にスマホアプリで解約、という限定的な手順ではありますが、少しでも参考になれば幸いです。

1. 残高をゼロにする前準備。子口座をインターネットバンキングに登録

残高をゼロにするには、ATMや銀行の窓口に出向いてお金を出金する方法もありますが、今回はすべて家で行いたかったため子口座をインターネットバンキング(三菱UFJダイレクト)に登録しました。
direct.bk.mufg.jp

ただし、登録しただけではネット上での操作が限定的になるため、その後ワンタイムパスワードカードを送ってもらう必要があります。

2. 残高をゼロにする

子口座の三菱UFJダイレクトにログインし、全額を親口座に振り込み。注意点としては、1日の振込限度額が設定されているので必要に応じ変更したうえで振込みます。また、他行に振り込む場合は振込手数料がかかります。

3. スマホにアプリをインストールして解約手続き

かんたん手続きアプリをスマホにインストールして解約。
www.bk.mufg.jp





以上が、筆者が銀行口座を解約した経緯でした。


親が作ったとは言え、子の口座は子どものもの。解約にあたり、本人も窓口に連れて行ったほうがよいのか、委任状は必要なのかなど頭を悩ませましたが、ネットでサクッと解約することができました。

かわいさ余って子どもが小さな頃になんとなく作った口座と、高校生になった子を見て思うことは、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えないといけないのかもしれないということです。

今回口座を解約し、管理することがひとつ減って頭もスッキリ。当たり前のように何年も手元にあるものを断捨離することは痛みも伴いますが、同時に新しいスタートでもあると感じました。