姑の遺品整理は、迷惑です

実家の片づけ、どうすればいいの?仏壇や神棚はどうしたらよい?粗大ゴミの出し方も調べなきゃ。大量の可燃ゴミ不燃ゴミ、自分でゴミ処理施設に直接持って行ったほうがよい?実家のある地域のゴミ処理施設は何曜日休み?何時から何時まで?


実家の片づけを意識しはじめてから色々なことが頭をめぐります。


ふと、実家の片づけ、みんなはどうしているんだろうと思い、ネットで調べているうちに辿りついた本がこちらです。


「姑の遺品整理は、迷惑です」著者 垣谷 美雨Amazonにとびます)


急死した姑の家の遺品整理をしなくてはならくなった50代の嫁の物語。残された家には膨大な量のモノがのこされていました。そんなところから話がはじまり、主人公は業者を頼まずに遺品整理をはじめます。

『大量の片づけ物を目の前にすると、どうやっても心を落ち着かせることができない』

『様々な「やるべきリスト」が、常に頭の中に渦巻いていて、焦燥感から解放されるときがない』

『姑の家の遺品整理を始めてから、物の多さと集中力は反比例することも学んだ』


今の筆者の気持ちを代弁してくれるようなセリフが続き、物語の展開が気になり一気に読み切ってしまいました。


最初、姑の家のモノの多さにうんざりしていた主人公ですが、ひとりではじめた片付けは、途中ご近所さんや仕事で忙しい夫の協力、遺品整理経験者の知人たちのアドバイスも加わり、最終的にはほっこりとした気持ちで終わることになります。


ほとんど物を残さず亡くなっていった主人公の実母と、おびただしい量の物を残して亡くなった姑の比較は考えさせられるものがあります。


片付ける立場から、逆の立場になったとき、どうあるべきか。人生の折り返し地点を過ぎたころ、きちんと向き合うこともわるくないですね。


片付けは、業者に任せることもできるけど、自分ですることもできる。どちらが良いとは言えませんが、片付けが終わってみて心残りのないものにしたいと感じました。


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