カランメゾッド体験記(Stage4まで)


本記事ではカランメゾッド体験記について書きたいと思います。


筆者は英検の面接試験を受験することを前提に、英語脳を作るトレーニングとして約4か月の間、Stage1からStage4の途中まで体験しました。

目標を達成した現在はお休み中です。



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カランメゾッドとは
  • イギリス生まれ
  • 英語を母国語としない人のために考案された
  • 先生からの質問に対して生徒が回答するというパターンをひたすら繰り返す
  • 先生は常に英語ネイティブの話す速度で話す
  • 生徒のレベルに合わせてゆっくり話すことはしない
  • 日本語で考えることを強制ストップさせ瞬間的に英語に英語で対応する能力が身につく
  • 英語で理解して英語で話す英語脳を作る



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Stage1からStage12まである中で、Stage1は文法的には中1レベルの英語ですが、侮ることなかれスピーキングになるとけっこうハードです。


最初にレベルチェックを受け、どのStageから開始するかを決めます。英語力のある方でさえほとんどの方がStage1かStage2からのスタートとなります。


カランメゾッドを取り入れているオンライン英会話

- ネイティブキャンプ

- QQ English

- ENGLISH BELL

(↑各オンライン英会話学校のカランメゾットのサイトに飛びます)


それぞれ特徴があり、とにかく回数をこなしたい場合はネイティブキャンプ、質を重視したい場合はQQ English、という印象を受けました。


また、カランメゾッドはその歴史が長い反面、使われている語彙や表現が少し時代を感じさせるものがあります。ENGLISH BELLのDME(Direct Method for English)は、これをより実生活で応用可能なものに変化させたものになっているようです。


ここのオンライン英会話に決めた

英検の二次試験対策で何故カランメゾット?という疑問をお持ちの方もいるかと思います。筆者は二次対策をするためにオンライン英会話の無料体験を渡り歩いていましたが、もう何年も英語を話す環境にいなかったため、少し限界を感じていたところカランメゾットの存在を知ったことがきっかけでした。


試験日までに出来るだけたくさん数をこなして可能な限り英語脳を鍛えよう、というのが一番の目的でした。


また、スピーチの練習が可能なレッスン(筆者の場合フリートークを利用)も月額で受けられることも条件。


そのため、月6,480円でいつでもレッスン受け放題(予約要のレッスン除く)のネイティブキャンプに決定。


ただし、カランメゾッドのレッスンは予約制のため1レッスンごとに別料金(コイン)が必要となり、講師により料金が異なります。

英語ネイティブ講師 500コイン(1000円)
日本人講師     400コイン(800円)
その他講師     100コイン(200円)


コイン半額キャンペーンや、カランを教えて間もない講師がコイン半額でレッスンを行っていることもあるので、費用を抑えたいときはねらい目。


アメリカ英語とイギリス英語の発音の区別がつけば、講師の発音に影響されることは少ないと思うので、カランメゾッドではネイティブ講師を選ばなくても十分と思い、筆者は100コイン講師の半額キャンペーンを利用していました。


カランメゾッドのメリット&デメリット

メリット① 発話量が多い
通常のレッスンでは、生徒が英語が能動的に話したりする時間は、全体のレッスン時間のおよそ25%と言われています。それ以外は先生の話を聞いていたり、他のことを考えたり。


対してカランでは、常に先生と生徒の間で質問・回答によるやりとりが行われるため、レッスン時間のほとんどを、英語を聞いたり話したりしています。


これが「4倍の速さで英語を学ぶ」根拠のようです。


メリット② フルセンテンスで話すクセがつく
英語で質問されたときに内容を理解できる日本人は多いですが、フルセンテンスで答える方は少ないです。筆者も「Yes」「No」や簡単な単語の返事で済ませてしまいがちですが、それでは会話の広がりにも限界が。


カランでは、自分の意見が言えないのは少しつらいところですが、例文を使用してフルセンテンスで答えるトレーニングを積んでいくので、最終的には自分の意見を言う時にフルセンテンスで話すクセがつく仕組みとなっています。


メリット③ 間違って話している文法に気づく
間違った文法を使って英語を話したとしても通じるときは通じてしまうので、この場合あえて直される機会はほとんどないと言ってもよいかもしれません。これを、カランの例文を実際に声に出して言うことで、自分が話していた英語の文法が間違っていたことに気づかせてくれます。


文法ミスとは少し違いますが、筆者は平常文の文末に尻上がりのアクセントをつけて疑問文としてしまうクセがあるのですが、このようなクセも改善されました。


次はデメリットです。

デメリット① 例文が実用的でないことがある
カランメゾッドは確立されてから歴史が長いので、語彙や表現が時代を感じるものが時々含まれています。また、時代と共に英検やTOEICでよく使用されるようになった語彙などは少ないように感じます。


デメリット② 話したいことは言えない
レッスン開始時の講師と生徒の挨拶も最小限、テキストの例文をひたすら繰り返すのみで、自分の意見は言えませんし、講師に質問することも基本的に禁止されいます。


向いている人&向いていない人

向いている人① 英会話経験者
主に講師の質問は理解できるが、自分の回答力に限界を感じている人。

筆者も経験がありますが、間違った文法で英語を話してもすんなり通じることは多々あります。この場合、たとえレッスン中であっても英会話講師に会話中文法ミスを指摘するようあらかじめ伝えておかない限り文法を直されることはほとんどありません。まして日常で英語を使う時はなおさら直されることはないでしょう。


この間違っているけど通じる文法ミスに自ら少しずつ気づかせてくれるのがカランの良いところでもあります。簡単な例文だとしても、少し違和感があった時、改めて気付くことが多々ありました。


次はカランメゾットに向いていない人です。

向いていない人① 初心者
Stage1では小学生~中1レベルの例文が出てくるので簡単に見えますが、先生は英語ネイティブの話す速度で話し、生徒のレベルに合わせてゆっくり話すことはしないため、初心者にはあまり向かないでしょう。


向いていない人② 会話を楽しみたい人
カランでは基本的に講師への質問が禁止されているので、純粋に英会話を楽しみたいと言う方は、フリートークなどが向いていると思います。


カランメゾッドを体験してみての感想

筆者は英検の面接試験対策をする下地をつくるため、筋トレとしてカランメゾッドを受講しました。目標達成後はいったんお休みしていますが、必要に応じて、カランメゾッドとフリートークの組み合わせでまた受講したいと思っています。カランメゾッドで筋トレを行ってから、フリートークに臨むと効果的に感じます。


英語上級者でも英会話が苦手な日本人は多いといいます。筆者も例にもれず英会話は苦手ですが、英検二次試験では、短い意見ではありましたが日本語を介さずにダイレクトに自分の意見を英語で言えたのは、この筋トレあってのことだったのかもしれません。